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マヌルネコがしっぽに前足をのせる理由は?寒さ対策という説明と、確かめられている範囲

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マヌルネコのしっぽは太くて短く、冬はその上に前足をのせて座ります。動物園はこれを、冷たい地面から足を守る仕草と説明しています。

あらすじ

この記事では、次の7項目を順に説明します。

  1. マヌルネコはしっぽに前足をのせて座る
  2. マヌルネコのしっぽはなぜ寒さ対策になる?
  3. マヌルネコのしっぽの話はどこまで確かめられている?
  4. マヌルネコのしっぽは夏と冬で見え方が違う
  5. マヌルネコのしっぽの模様は黒い輪
  6. マヌルネコのしっぽを動物園で見るなら

ほか1項目は下の目次から。

高いところで休むマヌルネコ
高いところで休むマヌルネコ写真: jonsson from Göteborg, Sweden / CC BY 2.0
目次
  1. マヌルネコはしっぽに前足をのせて座る
  2. マヌルネコのしっぽはなぜ寒さ対策になる?
  3. マヌルネコのしっぽの話はどこまで確かめられている?
  4. マヌルネコのしっぽは夏と冬で見え方が違う
  5. マヌルネコのしっぽの模様は黒い輪
  6. マヌルネコのしっぽを動物園で見るなら
  7. 出典

マヌルネコはしっぽに前足をのせて座る

マヌルネコのしっぽに前足をのせる仕草は、海外ではとくによく知られています。英語では「paws on tail(しっぽの上の前足)」と呼ばれ、冬の写真によく写っています。

アメリカのスミソニアン国立動物園は「気温が下がると、マヌルネコはしっぽの上に座って、前足を寒さから守る」と説明しています。イギリスのエディンバラ動物園も「自分のしっぽの上に立って、前足を暖かくたもつことで知られている」と書いています。アメリカのコロンバス動物園は「ふわふわのしっぽを体に巻きつけて、さらに暖かくする」と紹介しています。

ポイントはここです。マヌルネコにとって、しっぽは持ち運べる足ふきマットのようなものです。雪や凍った岩の上で、足を直接つけずにすみます。

長い毛で丸く見えるマヌルネコ
長い毛で丸く見えるマヌルネコ写真: Henry Söderlund / CC BY 2.0

マヌルネコのしっぽはなぜ寒さ対策になる?

マヌルネコのしっぽが寒さ対策になるのは、しっぽが太く、毛が長いからです。IUCN(国際自然保護連合)のネコ専門家グループの資料では、マヌルネコのしっぽは「太くて短く、体の長さの半分くらい」とされています。長さは21〜31cmです。

マヌルネコがすむ中央アジアの高地は、冬に氷点下50度まで下がります。旭山動物園(北海道旭川市)の園だよりにも「野生では氷点下50度にも耐える」と書かれています。スミソニアン国立動物園によると、密な灰色の冬毛が、この寒さから体を守ります。

ただし毛が厚いのは体のほうで、足の裏の肉球は地面にじかに触れます。だから、体で守れない部分を、しっぽでおおう。しっぽに前足をのせる仕草は、そう考えると理にかなっています。

しっぽのこと内容
長さ21〜31cm(体の長さの半分くらい)
形太くて短い
模様黒い輪のような縞と、黒い先端
冬の使い方前足をのせる。体に巻きつける
説明している施設スミソニアン国立動物園、エディンバラ動物園、コロンバス動物園

マヌルネコのしっぽの話はどこまで確かめられている?

マヌルネコのしっぽに前足をのせる理由として「寒さ対策」は、複数の動物園が公式サイトで説明しています。動物園の飼育員が日々観察したうえでの説明なので、信頼できる話です。

いっぽうで、このサイトで探した範囲では、次のことは見つかりませんでした。

  • しっぽに前足をのせると足の温度がどれだけ保てるかを、測った研究
  • 気温が何度を下回ると、この仕草が増えるのかを調べた記録
  • 子どもがこの仕草を親から学ぶのか、生まれつきなのかを調べた研究

つまり「寒さ対策」は、観察にもとづいた説明であって、数字で確かめられた話ではまだありません。このサイトでは「動物園がそう説明している」ところまでを書き、それ以上は言い切らないことにします。

ネットでは「しっぽをふみふみする」「しっぽで狩りをする」といった話も見かけます。これらは、探した範囲では動物園や研究の資料に見つかりませんでした。

マヌルネコのしっぽは夏と冬で見え方が違う

マヌルネコのしっぽは、冬にいちばんふわふわに見えます。旭山動物園の園だよりによると、冬は体脂肪を増やして体重も増えるので、見た目がもふもふになります。埼玉県こども動物自然公園の飼育員のブログにも、冬はふっくら、夏は毛が抜けてほっそり見えると書かれています。

しっぽの上に前足をのせる仕草も、見られるのは主に寒い季節です。暖かい季節は、しっぽを横に伸ばして寝そべっていることが多くなります。マヌルネコが丸く見える理由も、同じ冬毛の話とつながっています。

眠るマヌルネコ(上野動物園)
眠るマヌルネコ(上野動物園)写真: pelican / CC BY-SA 2.0

マヌルネコのしっぽの模様は黒い輪

マヌルネコのしっぽには、黒い輪のような縞が入り、先端も黒くなっています。名古屋市(東山動植物園)の資料には「尾には黒い輪状の縞がある」と書かれ、アメリカのブルックフィールド動物園も「黒い輪と黒い先端」と説明しています。

体の毛は灰色で、褐色や黒の細かい縞があります。しっぽの黒い輪は、その中でいちばんはっきりした模様です。冬毛が長くなると輪がぼやけて見え、夏毛では輪がくっきり見えます。同じ1頭でも、季節で印象が変わります。

しっぽの長さは体の長さの半分ほどなので、立ち上がったときには地面すれすれに垂れます。岩の上に座るときは、このしっぽを体の前にまわして、その上に前足をそろえます。写真でよく見る「おすわり」の形です。

マヌルネコのしっぽを動物園で見るなら

マヌルネコのしっぽの仕草を見るなら、冬の、よく晴れた寒い日の屋外展示場がおすすめです。岩の上や台の上で、しっぽを前にまわして座っている姿が見られることがあります。

見るときのコツを3つ挙げます。

  1. 午前中の早い時間:気温が低いうちは、座ってじっとしている時間が長くなります
  2. 少し離れて、静かに:マヌルネコは警戒心が強く、人が近づくと岩のかげや箱の中に隠れます
  3. 足もとを見る:前足が見えなければ、しっぽの上にのっている合図です

日本でマヌルネコに会える場所は、日本でマヌルネコに会える動物園にまとめました。しっぽの模様は個体ごとに少しずつ違うので、日本のマヌルネコの名前とあわせて、お気に入りの1頭を探してみてください。マヌルネコの体の大きさはマヌルネコの大きさで紹介しています。

出典

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